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THE JAGUAR 第6号

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時に挑戦的で常に独創的なグラフィックデザイナー、ステファン・サグマイスター | 伝統的な技法に新境地を開くイギリスの木工職人たち | 上海にあるポール・ペレのミシュラン星付きレストランの美味しい料理 | ファッション・テクノロジーを変革するイリス・ヴァン・ヘルペン | “未来都市”ソウルへのタイムトラベル

30 THE

30 THE JAGUAR フィンランド 人 がアウトドアと 自 然 に 深 いつながりを 持 っ ていることを 象 徴 する、 野 生 の 食 物 採 食 者 の パ ウリナ・ト ヴァイネン ( 左 ) とエバーフェルズの 創 設 者 ロ バ ート・ヌ オルテヴァ ( 上 )。 下 :I-PACE はフィンランドのこんな 側 面 を 静 かに 探 索 します

注 目 のドライブ 北 極 の 冬 の 静 けさほどの 静 けさは 他 にありません。フィンランド 人 には 季 節 が 5 つあります。 真 冬 と「 春 の 冬 」があるからです。 真 冬 になると 太 陽 はほとんど 姿 をみせません。 人 々はキャビンに 戻 り、 伝 統 的 なスモークサウナで 暖 まって、 湖 の 氷 に 穴 を 開 けて 水 浴 びします。サウナはおそらく、 独 特 な 木 造 のストラクチャーを 備 えた、 フィンランドの 数 多 くの 現 代 建 築 の 青 写 真 となったと 考 えられます。 荒 野 ガイドとしてマルク・ジャンホネン ( 荒 野 の 東 部 カレリア 地 域 の 出 身 ) は、サウナはフィンランド 人 にとってほぼ 神 聖 な 空 間 であると 説 明 します。「サウナでは 普 通 はおしゃべりはしません」と 彼 は 言 います。「 静 かに 座 ってリラックスして 湖 を 観 察 する 場 所 なのです」。 サウナはキリスト 教 以 前 からフィンランド 人 にとっては 神 聖 な 空 間 で し た 。そ れ は 沈 思 の 場 所 であり、 暖 かくて 清 潔 だったので 出 産 にさえ 使 われる 場 所 で し た 。フィン ラ ン ド の 静 寂 の 中 には 何 かがあ り、このような 静 寂 が 生 み 出 す 感 覚 の 高 まり は、より 古 い 知 識 を 思 い 起 こさせるかのよう です。たとえば、マルクは 冬 に 湖 でスケート をするときの 音 の 高 低 の 重 要 性 を 説 明 しま す。「スケートをするときの 氷 の 音 が、その 厚 みを 教 えてくれます」と 彼 は 言 います。「 高 音 になるほど 氷 は 薄 くなります。」 同 様 に、ヘルシンキ・ワイルドフードの 野 生 の 食 べ 物 採 食 者 の パ ウリー ナ・トイヴァ ネンは、 嗅 覚 について 語 ります。「 匂 いの 記 憶 は 非 常 に 重 要 で す 」と 彼 女 は 説 明 し ま す 。「 有 毒 の 植 物 と 無 毒 の 植 物 の 匂 いを 学 んでください。いったん 違 いがわかれば、 絶 対 に 間 違 えること はありません。」 「 静 寂 が 私 の 五 感 を 高 めました。 私 は 自 分 の 知 覚 が 増 し 始 め たことに 気 づきま した」 パウリーナに 会 う 時 期 には 野 生 の 食 べ 物 が 何 もないかもしれませ んが、 冬 の 厳 しさでさえ 彼 女 にとっては 良 いニュースです。「 植 物 はこの ような 環 境 でこそ 強 く 成 長 し ま す 」と 彼 女 は 言 います。「 寒 さと 戦 うこと で、ベリーはより 多 くのポリフェノールを 作 ります」。パウリーナは 春 の 最 初 の 収 穫 である 白 樺 の 樹 液 を 待 っています。その 後 、 彼 女 は 白 樺 の 芽 や 葉 、タンポポ、ネトル、ビショップボーフウ、ローワンベリー、ヤナギ ランを 食 べます。 パウリーナは、 彼 女 の 祖 先 の 地 であるフィンランド 北 部 の クーサモで 夜 に 馬 に 乗 って 出 かけた 時 のことを 思 い 出 します。 「 素 晴 らしい 経 験 でした。 夜 と 静 寂 が 私 の 五 感 を 高 めたのです。 馬 は 夜 でも 問 題 なく 自 然 に 走 れるのですが、すぐに 私 は 自 分 の 知 覚 が 増 し 始 めていることに 気 づきました。 終 わりごろになると、 私 はよりはっきりと 見 ることができ、 聴 覚 はより 鋭 くなっていまし た。 小 枝 が 折 れる 音 が、 夜 の 静 けさの 中 で 本 当 に 大 きな 音 として 響 きました。」 私 たちも 同 じ 経 験 したことをふと 思 い 出 しました。JaguarI-PACE はそのままでとて も 静 かなのですが、シートに 座 ると、モータ ーの 精 巧 なカプセル 化 、フロントガラスの 音 響 ラミネート 層 、 風 の 騒 音 を 最 小 限 に 抑 える 空 力 設 計 によって 静 寂 がさらに 強 化 されて いるのを 感 じます。それもまた、 五 感 を 高 め る 静 けさです。 I-PACE を 止 めて 車 から 出 てドアを 閉 めると、 小 さな 音 が 聞 こえ 始 めます。ブー ツの 下 できしむ 雪 の 音 、 遠 くで 幹 を 打 つキツツキの 音 、 松 の 木 のてっぺ んに 吹 く 風 などの 小 さな 音 が 聞 こえ 始 めます。そして 何 より、あなたは 静 寂 の 音 を 耳 にします。 THE JAGUAR 31

 

JAGUAR

THE JAGUAR #06 Magazine

 

優れたパフォーマンスを賛美するジャガーのカスタマーマガジン『The Jaguar』。ダイナミックな走りから魅力的なデザイン、最先端のテクノロジーまで、毎号、感覚を刺激する独占記事が並びます。

クリエイティビティとイノベーションが行動理念の中核を成すJaguarでは、今号でもデザイナー、発明家、そして枠に囚われない自由な発想によって私たちを魅了する世界各地の人々のストーリーが満載です。もちろん車そのものも、ふんだんに登場します。フィンランドを旅するI-PACEがもたらす静寂、伝説のXJ220の蘇る栄光、1978年製 ジャガーXJのファッショナブルなエレガンスをぜひご堪能ください。

ライブラリー

THE JAGUAR 第6号
THE JAGUAR 第5号
THE JAGUAR 第4号
The Jaguar 第3号
The Jaguar 第2号
The Jaguar 第1号

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